はてなブックマークコメントで嫌な思いをしている人たちは、ネタとして「仲間内でお互いに罵詈雑言を浴びせるハートマン先任軍曹遊び」をしていないのだろうか

20歳の時に立ち上げた会社では、よくスタッフと「ハリウッド映画で有りがちな荒くれ海兵隊ごっこ」をやっていたなぁ。
だから罵詈雑言を浴びせ合う悪趣味な遊びは慣れているから面白く楽しめるんだけど。
大抵の人はそうじゃないかもな。

※追記 以下に書くことの結論は「仲間内から罵詈雑言されたら怒っても良い。仲間じゃない赤の他人から罵詈雑言されたら怒らない方が良い。本能からすると反対のように思えるだろうが」ということです。

以前にこんな趣旨の事を書いた事が有る。
ネタにマジ切れで対処するのは単なるヒステリック返しで得策ではない。本当に上手い返しは「うわっ。そのリアクションは一本取られたよ」と讃えられるようなウィットで返すこと。
悪ふざけに対して「悪ふざけをするのは悪い事です。人にそういう悪意を向けてはいけません」などと「お道徳」な真面目返しをしてしまうようなもの。
真面目で善人であれば、それは説明無しで通用する。というのは脆弱だ。(http://d.hatena.ne.jp/otsune/20050815/p1 でも真面目であれば善であるという心理の危険さを書いた)
他人の悪ふざけが自分に向けられたときにムッとするのは、人間が持つ防衛としての仕組みだと思う。それは訓練されていない人の近くで大きな爆発音がしたら、身をかがめて足がすくんでしまう本能にも例えられるだろう。
ただ残念ながらネットは戦場だ。
日頃の訓練で耳元で爆発音をさせて、大きな音が鳴っても平常心で行軍できるように訓練する必要が有る。
そうしないと、本能で足がすくんでいたらより酷い状況に陥ってしまう危険性があるからだ。
気に喰わない悪ふざけ(これを日刊イトイ新聞では「ブラックマジック」と呼んでいる*1)に晒されたら、それを上回るウィットで返して場を支配するか、足をすくめずに無視をして落ち込まないのが良い。
本能でムッとしてしまうのはさらに危険な心理へとハマってしまう。
ブラックマジックへの対処として「はてなブックマーク or 2chなんて酷いものは無くなってしまえ」と言ってしまうのは術にハマった愚かな発言。
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20051118/1132277851 にも同意だ。
逆に気の知れたムラ社会の仲間同士であれば、悪ふざけ罵詈雑言にマジ返しをしてもいいと思う。
あと仲の良い仲間がしていることであれば、わざわざネタというオブラートに包まないで真剣にマジ指摘しても聞き入れてくれるだろう。「信頼関係」という前提が出来ていれば、ウィットやネタや悪ふざけ罵詈雑言というプロトコルで場を盛り上げなくても済む場合も有る。