まさかネット上の議論を「いじめ」と強弁しているわけではないだろうけど

(追記:ココログが長時間メンテみたいで、コメント欄に下記の内容を投稿したけど上手く行かなかったので、はてなダイアリーに書きます。同じ理由でTrackBackも送信していません)

ネット上の誹謗中傷といじめの関係: la_causette

ネット上の誹謗中傷を学校での「いじめ」と比較して論ずることに不快感を示す人が少なからずいるようです

まずこの前提が信じられません。
ネットだろうが面と向かってだろうが、その誹謗中傷が「名誉毀損」や「脅迫」などの犯罪であったり、パワーハラスメントによる行動の強要であったりすれば「いじめ」以上の行為でしょう。

  • 単なる反論や議論を「誹謗中傷」と強弁している
  • 「そのblogエントリーには同意しない」などの意見の提示を「誹謗中傷」と強弁している

のであれば、このエントリーの言いたい事は想像できるのですが、まさかそんな程度の低い強弁ではないですよね?
また「痴漢」「セクハラ」をたとえ話として書かれていますが。ネットでそれにあたる行為はなんでしょうか?
Webでは痴漢行為のように物理的に接触する事は無理なので、善意に解釈するとしたら「わいせつな言葉をコメントで書く」が該当するのかなぁと思いましたが。ヌード画像を無理矢理メール添付して見せるとか。
もしそうだとすると、そういう行為には該当しない法的に問題の無い「議論」「指摘」に関しては「スルー力を持て」という表現をしても構いませんよね?
追記
はてなブックマーク - OguraHideoのブックマーク / 2006年12月6日

OguraHideo ネット上で粘着君たちが特定のブロガーに対して取っている行動と同じことが、学校等で特定の生徒に対し行われたら問題だと思うし、それを知りつつ「言論の自由」を重視して放置する教師がいたら懲戒ものだと思うけど

えーと論点は小倉さんの言う「ネット上で粘着君たちが特定のブロガーに対して取っている行動」の中に、学校におけるいじめと比較できる要素が有るかどうかだと思います。
私はその論点で言えばid:OguraHideoさんがエントリーで言うように一部は「ある」と思います(脅迫や圧迫を目的として嫌がらせをする人が全くいないとは考えられない。という意味で)。ただし100%全てがそうだとは決して思えません。だから「粘着君の揚げ足取り」と「淡々とした議論・指摘」を一緒くたに誤爆しているなぁとは思います。
元エントリーで書かれた「ネット上の誹謗中傷」が「ネット上で粘着君たちが特定のブロガーに対して取っている行動」とまるっきりイコールかと言うと、それは表現としてコンセンサスが取れていないと思います。
blogで反論された人が、指摘した人に対して根拠無しで「悪口だ」「誹謗中傷だ」と強弁することが多々観測しています。そういう事例を「(いわゆる)ネット上の誹謗中傷」と表現していると思います。
小倉さんはおそらく「そんな誤爆など粘着君問題を考えたら些細な事だ」という方針でしょう。私は「誤爆するような批難の仕方は可能な限りしてはならない」と考えています。だから、そもそもこれは「粘着君と淡々とした指摘君に関して、違う考えの人がいますね。はい」「小倉さんの言論は、私の考えからすると誤爆で酷いですよ」「閲覧者は自分の方針を考えてね」で終わるだけの話だとは思います。
だから小倉さんは「表面上は善意の議論をしている振りだが、実はいじめの意図があるのだ」という着目点からblog粘着問題を取り上げるのはまったくの自由だと思います。
ただ、それを提案する時に粘着君についての定義や客観的な根拠が存在しなくて説得力が無ければ、また私は同じように「私はそれは根拠が無く説得力が感じられない」とツッコミをするでしょう。それは小倉さんと同じように、blogで私の考えを提示したいからです。
あとは世の中の閲覧者が「そうだ。理由は無くても感情面で小倉さんのネット悪口はいじめ説を支持する」とか「うーん。まともな指摘まで、いじめだと切り捨ててちゃ駄目だろ……」などと自分の判断で考えてもらえればいいのだと。