やるのだったら「とりあえずはてな」では無くて「はてな動画チュートリアル」のほうがいいのではないかと思ってる

{ marble Beat* } 『とりあえずはてな』の不本意にて終了の顛末http://ash1no0to.dyndns.org/htdocs/archives/2005/06/cherryhatena.htmlを読んで。あと当然ミーティングPodCastも聞いた。
「アホでも分かるようにドキュメントを書く」という結論も悪くは無いと思うし、費用対効果的にもすぐにやるべきだと思ったりもする。
しかし。このアイデアが想定している客にはそれでも不十分だ。なぜなら、ヘルプや説明書なんて一文字も読まないで「とりあえず御託はいいからどうやって使うのか教えて」という人は思っているよりも多いから。
ここからはコストをどれだけかけてどの辺までの客をはてなに呼びたいのかという話が絡んでくる。
以前、近藤社長と飲み会で話したときに感じたのは、この社長はこのあたりの「勘」が鋭い人間なんだろうなぁ、という印象だ。俺を含めたネットやblog界隈の技術オタがなんとなく信じている「技術原理主義にしたがって、こういう風にしたら絶対にいいんだ」という要望に対して、近藤社長は微妙な嗅覚で取捨選択をしているフシがある。だから一見もっともらしい方向性なんだけど、いざ導入したら「実は分かりやすく敷居を下げたら、基盤となる文化が違う客層がなだれ込んできて悲惨な事態に」みたいな現象も起こるかもしれない。
このへんは映画を作るためにはたくさんのスタッフが必要だけど、最終的には監督一人が「正論で批判されているが、ここはあえてコストをかけない」とか「正論がうるさいが、ここはあえて本流から外してインパクトを狙う」みたいに責任を持って舵取りをするってのと似ているかもしれない。
あと「とりあえずはてな」に関して。結果論なので恐縮だが、1ページにまとめた「とりあえずはてな想像図」というのを作成してurl貼っておくのが有効だったと思う。図示によるアイデア提示テクニックがこれからのアイデアポイント稼ぎで必勝パターンになると。(特にはてな関連ってPerlハッカーらしい否コスメティック重視な文章勝負が多いしね)
図解とかって洗脳には本当に都合がいい。中身がスカスカでもなんだか理解しやすいような気がするし。